膵臓がん vol. 2
膵臓がんをより詳しく知るためには、「がん」の特性を知る必要があります。同じカゼでも、ノドのカゼや鼻水のカゼ、頭痛や熱カゼもあるように、「がん」にも色々な種類の「がん」があるようです。
「がん」のすべてが、活発で悪さをする「がん」ではありません。何もしない「がん」(実際は、何もしていないようにみえる「がん」)やおとなしい「がん」もあります。治療方針や判断の誤りで、おとなしい「がん」を活発化させ、体調をもっと悪くさせてしまうこともあります。
■ 「がん」って何?
そもそも、「がん」とは何なのでしょう?
カゼは、空気中にあるウイルスが体内に侵入して、体がウイルスを退治することができなかったときに、「カゼをひく」ことになります。
「がん」も同様にウイルスのようなものなのかというと、「がん」は基本的に体の中で作られるものです。
人間の体の中では、常に細胞が作られています。細胞は自分と全く同じコピーを作成する仕組みです。細胞には寿命があり、死んでしまった細胞は、老廃物となって体の外に排出されます。
例えば皮膚の場合は、細胞が死んでしまうと、垢(あか)という老廃物なって体外に出ていくのです。
細胞が作られるときは、必ず同じ DNA 情報を持った細胞が作られます。工場で同じ部品が作られるように、細胞も同じコピーが作られます。
もし、工場で同じ部品が作られなかったどうなるでしょう。監視をしている係の人が、間違って作られた部品を不良品として処分してしまいます。
同じように、DNA 情報を正しく継承できなかった細胞が作られたとき、その細胞がそれ以上増えないように、他の細胞が間違って作られた細胞をやっつけてしまいます。
こうして、常に同じ DNA 情報をもった細胞が作られるようにして、体を維持しているのです。
しかし、年をとったり、なんらかの原因で間違って作られた細胞をやっつけるチカラが無くなってしまったとき、その細胞は間違った DNA 情報をもったまま、「間違った細胞のコピー」がどんどん増えていきます。
間違った DNA 情報を持った細胞の集まり、これが「がん」となります。
間違った細胞は正常な細胞と違い、人の体の健康を維持する働きをしません。周りにある栄養分を食べて、どんどん増殖してきます。
こうして「がん」は、正しい細胞に与えられるはずの栄養を食べて増えていくのです。
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