膵臓がん vol. 4
■ ステージ
膵臓がんに限らず、がんには「ステージ」と呼ばれる進行の度合いがあります。この進行度合いによって、その後の処置や治療法が決められます。膵臓がんには「I期 〜 IV期」までの段階があり、それぞれ以下のような症状になっています。
・I期:がんの大きさが 2cm 以下で膵臓の内部にある
・II期:がんの大きさが 2cm 以上で膵臓の内部にある
・III期:がんが大きくなり膵臓の外に出ている
・IV期:がんが回りの臓器にも転移している
※より詳細なステージの症状は、Google などで検索されるのがよいと思います。
また、膵臓は 12 〜 13cm ほどの横に長い臓器なので、がんが発生している部位によって「膵頭部がん」と「膵体尾部がん」があるようです。
■ 治療法
今日の医療では、主に三つの治療法が確立されています。「外科治療」「放射線治療」「化学療法」です。
「外科治療」は、手術をしてがんを取り除く方法です。完全に患部を切り取ることができれば、効果は非常に高いようです。
しかし膵臓は、胃の後ろ側に位置している臓器なため、周辺に「門脈」と呼ばれる太い血管や胃・肝臓などの重要な臓器があるため、非常に高度な医師の技術が求められます。
もし、外科手術をされるなら、担当の医師に「膵臓がんについての年間執刀数」などを率直に伺うことをお勧めします。また、「自分の家族が同様の症状ならば手術をするか」といった質問も効果的です。
これらの質問に、力強く返答いただける医師であれば、その医師はとても信用できる方だと思います。
膵臓がんに対しての「放射線治療」は、痛みを和らげるための治療で実施されることが多いようです。膵臓がんは、他のがんと比べると放射線に対する抵抗力があるようです。
「化学療法」は、「抗がん剤」による治療のことです。
膵臓がんにおいては、「TS-1(ティーエスワン)」や「ジェムザール」などがよく利用されているようです。
しかし抗がん剤治療は、副作用による患者への負担も大きく、使用する量や期間は医師との詳細な相談が必要でしょう。