命とお金と宝物
チプルママの保険金が、入金されました。
想像以上の巨額で、ビックリです。
それと同時に、こんな金いらねーと思っちゃいました。
チプルママがすい臓がんだと分かったとき、今後のためを考えて入院したときにたくさんのお金がもらえる保険に変更しました。チプルはもう大丈夫だから死んでからお金残してもしょうがないでしょ、と。
チプルママのお通夜と告別式、お仏壇とお墓、そのほとんどは、チプルママの貯金から出すことができています。
最後のお墓だけは少しアシがでそうだったんですが、この保険金で全部支払いできるようになりました。
もともとあった貯金も、すい臓がんと分かったときに支払われた保険金です。
すい臓がんだったから貯金が増え、すい臓がんだったために永眠し、すい臓がんで永眠したから保険金が貰えるんです。そして、生きている間に使うことの出来なかったお金で、お仏壇やお墓を作ってる‥‥。
チプルママの命が、目に見える現金に変わってしまう。保険金ってすごい残酷なものだと感じました。
口座から引き落として残高が減っていく通帳を眺めていたら、涙が止まらなくなりました。
チプルが死んでしまったとき、そのときにこのお金を使わせてもらうかな、と思いました。
口座の残高も、大切なチプルの宝物です。