蝉しぐれ
時代劇の映画を映画館へ見に行ったのは、たぶん鬼平犯科帳以来でしょうか。
昔の日本の風景の「間」が、ため息がでるほど美しです。
はじめのうちはちょっと違和感があったんですが、この景色が映画のアクセントとなって「ああ、日本映画だなぁ」と感じます。
主人公が死んじゃえばリセットできちゃうテレビゲームとは違って、何十年も思い慕った人とやり直せない人生の重みを見せられる映画。
やり直しができないからこそ人生なんだなぁと思いつつ、身分の差に縛らない今の世の中は、わりと平和だなとも思いました。
ピカイチに光っているのは、市川染五郎さんの演技と木村佳乃さんの美しさ!
特に染五郎さんの演技と殺陣は、やっぱりホンモノは違うなぁ、と感心。
染五郎さんはドラマで現代劇とかも出ていますが、やっぱり、袴姿に刀を差した姿と立ち振る舞いのほうがステキです。
最後はホロリときてしまう、とっても感動のお話でした。
日本人に生まれてよかった。
【参考】
■ 蝉しぐれ Official Site