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年月日曜日

カテゴリーアイコン これからのチプル

 とまぁ、色々大変な時期になってきたので、今まで毎日がんばって更新していた日記を、しばらくは不定期更新とさせていただきます。
 もし、万が一、毎日楽しみにしていた奇特な方がいらっしゃいましたら、すみません。
 しばらくお休み、または終了も考えたのですが、せっかくここまで続けてきたし、デザインも気に入っている(笑)日記だし、ここまで風呂敷を広げておいていきなり終了も、そりゃないだろうと思い、無理のない程度に続けていきたいと思います。

 どうぞ、生暖かい目で静観してやってくださいまし。

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年月日曜日

カテゴリーアイコン チプルママ vol. 2

 というわけで、しばらくはチプルママの闘病日記が中心になるかも。

 前回 IVH で点滴をして、と書きましたが、ちょっと早合点でした。
 お医者様のお話で、食欲の状況をみて明日にも IVH(首のあたりから点滴をして、腕の点滴よりも高カロリー摂取をすること)を実施すると言っていたのですが、思いのほか食欲があり、通常の手からの点滴でよいでしょう、ということになりました。
 食欲があるといっても、普通の人に比べたら、半分以下ですけどね。

 それでも、家で養生しているころよりは食欲が出てきているようで、痛み止めの治療ってすごいなぁ、と感心。
 結局、[痛いから動きたくない] - [食事の用意をするのも大変] - [痛いからトイレに行くのも大変] - [水分をできるだけ取らない] という悪循環になってしまっているんですよね。

 前回書いたデュロテップパッチを 2.5mg 使っていたのですが、あまり有効な効果がみられず、5.0mg に増やして使っています。また、併用してロピオンという薬を点滴で使うようになりました。
 これが効果てきめんで、痛みが相当無くなっています。
 ベッドで起きて食事を取るのが、楽しそうな感じです。よかった。

 効果のほどは分かりませんが、サプリメントを始めました。
 以前から気休め程度に使っていたんですが、今度のサプリは値段もケタが違います。
 よく「xx を使ってがんが治った!」というのを目にします。
 たぶん、事実なんでしょうが、万人に効くとは限りませんから、鵜呑みにしたりするのは危険です。
 でも、いざ、がん患者の家族という立場になると、自分の生活を切り崩してでも、信ぴょう性が薄くても、どんなに希望がなくても、何かをやらないわけにはいかない、という心理状態になってしまいます。

 もしかしたら、チプルママにも効くかもしれない。
 そう思うと、後悔したくありませんし、とにかくやってみようと思いました。ダメでもとにかくやってみる、とにかく動く。そして、一緒にいる時間を増やす。

 家族にできることって、簡単なようで本当に難しいです。

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年月日曜日

カテゴリーアイコン チプルママ vol. 3

 昨日も今日も、せっせとチプルママのお見舞いです。
 昨日は元気だったんですけど、今日は食事をすると胸焼けがあるらしく、昼から夜にかけてあまり食事をしませんでした。
 昨日、近所のケーキ屋さんで売っている好物のチーズケーキをぺろりとたいらげてしまったからかしら。病院の食事ではなく、ニシンのぬか漬けを食べ過ぎたからかしら。

 どちらにしても、今日の夜は食べ過ぎて気持ち悪くなるのが恐いみたいで、ほとんど食べず一晩様子を見ることになりました。
 それでも、吐き気止めと痛み止めの点滴をしていただいたので、かなり元気に見えました。先日持っていった、とっても高価なサプリも一応飲んでくれたし。
 ‥‥サプリ、効いてくれないかなぁ。。。

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年月日曜日

カテゴリーアイコン チプルママ vol. 4

 家族が患者を看病することはどういうことだろう、なんてことをフと考えてしまうことがあります。本当は、あまり考えないほうがいいと思うんですけどね。

 看病するということはもちろん、患者本人に早く元気になってほしいから。その気持ちは、どんな家族の方々も同じだと思います。
 でも、ときとして、それはとっても残酷だったりするんです。

 家族としては、一日も長く元気に生きて欲しい、と願っています。たとえば治療がとっても苦しいものだったり痛みを伴うものであっても、なんとか乗り越えてがんばっていつかは元気になってほしい、と思ってチプルもチプルママもがんばっています。

 でも、例えば「がん」のような、それもとくに治りにくい「がん」の看病となると、ある意味、一か八かの治療になってしまうことがあったりします。
 抗がん剤が良い例で、チプルママの膵臓がんの完治は、よい抗がん剤が少ないようなのです。一般的に広まっている抗がん剤は、ジェムザールと呼ばれているもの。でも、外科手術後にジェムザールを使っても、ある程度の進行を押させることはできますが、完治させることは非常に難しいみたいです。

 一般的な抗がん剤は、髪の毛が抜けたり味覚が著しく落ちたりします。そんな副作用とがんばって闘って生きて欲しい、痛みを乗り越えてがんばってほしい、と願うのは、ある意味家族のエゴなのかもしれません。
 たとえ血の繋がった家族でも、その痛みを 100% 理解することはできませんから、「がんばれっ」というのは想像以上に簡単なことです。そんな「痛み」の分からない声をかけることの意味って、本当に声援として届いているのかな、子供として本当に親のことを思っているのかな、と不安になったりします。

 でも、家族は「もっとも大切な自分の親の辛い姿を見せられる」という、違う側面で、精神的な苦痛を受けているのも事実です。そして、患者本人は、この痛みはきっと理解することができるんだと思います。患者は、病気の痛みと自分の家族に自分の辛い姿を見せている、迷惑をかけている、という二重の痛みを感じているんだなぁ、と思うと一刻も早く、この苦痛から開放してあげたい、と思います。
 病気の完治という形の開放であればいいのですが、「がん」という病気のほとんどは、残念ながら別の方向での開放になってしまうことが多いんだと思います。

 チプルたち家族は、けして無理強いはしたくないと思います。家族として一日も長く生きて欲しいと願いますが、もし、その気力、体力が失われてしまったとき、そのときは、本人の意思を尊重してあげたいと思います。まだがんばれる、という意志があれば、たとえどんな形であってもサポートしてあげたいと思います。

 たかが「がん」という病気ごときで、家族の幸せ、自分の幸せは、けして失いたくないですからね。
 看病って、自分のエゴを押し付けるのではなく、家族みんなの幸せを再確認して進むべき方向を見つめ直す、家族としての大切なシキタリのひとつなのかな、と思うようにしました。

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