蝉しぐれ

　時代劇の映画を映画館へ見に行ったのは、たぶん鬼平犯科帳以来でしょうか。

　昔の日本の風景の「間」が、ため息がでるほど美しです。
　はじめのうちはちょっと違和感があったんですが、この景色が映画のアクセントとなって「ああ、日本映画だなぁ」と感じます。

　主人公が死んじゃえばリセットできちゃうテレビゲームとは違って、何十年も思い慕った人とやり直せない人生の重みを見せられる映画。
　やり直しができないからこそ人生なんだなぁと思いつつ、身分の差に縛らない今の世の中は、わりと平和だなとも思いました。

　ピカイチに光っているのは、市川染五郎さんの演技と木村佳乃さんの美しさ！
　特に染五郎さんの演技と殺陣は、やっぱりホンモノは違うなぁ、と感心。
　染五郎さんはドラマで現代劇とかも出ていますが、やっぱり、袴姿に刀を差した姿と立ち振る舞いのほうがステキです。

　最後はホロリときてしまう、とっても感動のお話でした。
　日本人に生まれてよかった。

【参考】
　■ 蝉しぐれ Official Site

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ALWAYS 三丁目の夕日

　この映画については、どこでも素晴らしい感想がたくさんあると思うので、ちょっと違った視点から。

　まず、青森から集団就職でやってきた女子高校生役の堀北真希たん。
　今年に入ってたくさんのドラマや映画に出演していますが、着実に実力をつけている感じを受けました。今回もコミカルな面からマジメな演技まで幅広く演じていて、「ほっぺの赤いロクちゃん」をカワイくにこなしていましたよ。
　これからが楽しみな女優さんです。

　子供たちの演技もかわいいんですが、吉岡秀隆さんや堤真一さんたちのベテランの演技が、この作品を確実のすばらしいものにしています。

　他にも昭和 33年を再現した映像やほのぼのした音楽など、どれをとっても感動にあたいする作品です。
　昭和を生きた人から、平成に生まれた子供たちまで、幅広い層に見て欲しい映画です。
　ちなみに、映画館では、親子連れもたくさんいましたよ。

　今年は、日本映画をたくさん見ている気がします。
　と言いつつ、来週は、たぶんハリポタ先行見てきます（笑）。

【参考】
　■ ALWAYS 三丁目の夕日 Official Site

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Harry Potter and the Goblet of Fire

　先行上映を見てきました。
　ちなみに映画を見るときは、ネットで予約して指定席で見るようにしています。昔のようにズラーと並ばなくてよいので、便利な世の中ですね。
　それでは、今回もネタバレしない程度に感想を。

　チプルはハリー・ポッターシリーズの原作を読んでいないので、原作と比べることはできませんが、今回も無難な作りという感じ。
　星で表すと ★★★☆☆ くらいでしょうか。

　原作を読んでいた友人に言わせると、2冊のボリュームをよくまとめて詰め込んだ佳作、と言っていました。ただ、友人にとっては、炎のゴブレットの原作自体がシリーズの中でちょっと面白くないという感想らしく、その原作を無難に映像化した今回の映画も「悪くはない」という感想になったそうな。

　原作が児童向けなので学園生活の楽しい部分を出したりしなければならないと思いますが、チプル的にはもっとサスペンス色が前面に出て欲しいと思いました。
　ストーリーの根底にある「ハリーとヴォルデモード卿の謎」について、もっともっと謎解きとか手に汗握るアクションとか、そういうのがあってもいいかなぁと思うんですが、原作がそうでもないらしいので、仕方ないのかな。
　それでも、映画としての起承転結はハッキリしているし、ハリーとドラゴンや xx との対決も見ごたえは十分あります。

　不満といえば、今回もホグワーツの制服姿がそれほど出ていない点。会場で応援するシーンとかは、ハーマイオニーもロンも制服着ててほしかったです。
　ハリーの初恋相手チョウが、それほど美人でない点もちょっと…。いえ、普通にカワイイんですけどね、あのハリーの初恋の相手ですから、もう少しインパクトのあるカワイさがあってもいいかな、と思います。

　ロンが、想像以上にステキで味のある男の子になっていました。
　そして彼の双子の兄、ジョージ & フレッド兄弟も要所でイイ味出してます。お父さんのアーサーや妹のジニーも出演していて、ウィーズリー家の出演が目立ちます。
　ウィーズリー家族ファンの人は、今回も要チェックの映画です。

　そうそう、相変わらずハーたんはカワイかったですが、ミス・フラー嬢の美しさが絶品でしたょ。

【参考】
　■ Harry Potter and the Goblet of Fire Official Site

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Mr. & Mrs. Smith

　なんだか最近、週末になると必ず映画を観に行っているチプルです。
　今週は、Mr. & Mrs. Smith を観てきました。

　正直、ぜんぜん期待していない状態で観てきました。
　だって、私的にラブラブな二人の話題が先行してて、その手の映画って、たいていチープすぎて面白くないというイメージがついていたので。特にブラピも好きというわけじゃなかったですし。

　いざ観てみると、これが、実に爽快な地上最強の夫婦ゲンカ。
　お話は、結婚して「5 〜 6年」経ち倦怠期に入った夫婦が、お互いに言えない秘密を抱えながら生活していたとき、ふとしたきっかけでその正体がバレそうになってしまって……。

　お互いの正体がバレそうになってからの、二人の絶妙なやり取りが最高に面白い。ああそうか、この映画って極上なコメディだったんですね。そう気付いてから視点を変えてみはじめると、笑いがこみ上げてきました。
　主演の二人がコメディをやるとは思っていなかったので、観る前の期待の低さが、かえって良い効果で面白さ倍増でした。

　それにしても、アンジェリーナ・ジョリーはカッコイイ。
　主演は二人ですが、アンジェリーナ・ジョリーが真の主役というか、ブラピのアクションを食っていた気がしました。そういう演出だったのかな？

　チプルお気に入りのシーンは、「I need talk !!」（話合おう！！）と叫びながら、車とともに茂みに突っ込んで行くブラピのダメっぷり。
　この映画を観て、ブラピが好きになりました（笑）。

【参考】
　■ Mr. & Mrs. Smith Official Site

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FLIGHTPLAN

　先行上映で FLIGHTPLAN を見てきました。サスペンス的な映画を見るのは、久しぶりかも。
　今回もネタバレしない程度に感想を。

　とある不幸のため、Jodie Foster 演じる母と 6歳の娘が飛行機でニューヨークへ向うことに。その飛行機内で 6歳の娘が突然の失踪。母が飛行機内を必死になって探すも見つからない。そもそも 6歳の娘が飛行機に乗っていたのか？　自分は正気なのか？

　という感じです。
　この役は、Jodie Foster でなければ演じられないっていうくらいのハマリ役。
　父と息子とか母と息子ではなく、母と娘という組み合わせでなければ、やっぱりダメでしょう、と思いました。　爽快なアクションや派手なシーンはあまりありませんが、はたしてどういう結末なのか？　と思わせる作りはさすが。
　飛行機という完全密室の中で、深まる謎にワクワクします。

　ただ、娘の存在の真実や物語の結末のバラシは、もう少し引っ張ってもいいかな、と思いました。
　ちょっとしたスリルと謎解きを味わいたい方は、ぜひ。

【参考】
　■ FLIGHTPLAN Official Site

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